目に注射を打つ恐怖の日まで 何も手につかず
この記事について
私が患っている加齢黄斑変性について
一患者が主治医から聞いたことや自分自身が経験している事を書かせていただきますので医学的な誤り、また表現の誤り等がある場合があります。
その点をご理解した上で読んでいただき、同じような症状がある方と一般的な情報の共有が出来れば幸いです。
そして長期間、糖尿病を患っている方は、よく似た症状が出ると言われています。
一人でも多くの方にこんな病気があることを知っていただき、その予防に努めていただければと思っています。
目の注射までの1週間
注射を打つまでの一週間は、仕事が手につかず、片目を押さえては視力の確認、夜は、目が見えなくなる夢で起こされ、朝まで寝れずと本当に地獄の日々でした。
そしていよいよ恐怖の日をむかえます。
注射前日の夕方に病院からの連絡で来院の時間が告げられる予定です。
携帯電話がなり、その着信音だけで身震いがします。
電話の向こうでは、事務的に注射は2時頃にしますので1時間前には病院に来て下さいと告げられました。
いよいよ恐怖の日、会社に事情を話し病院へ
一般外来の人と一緒に待っていると注射をされる人の名前が呼ばれます。
この日は、10人前後で看護師さんの後をまるで囚人のようにぞろぞろとエレベータに乗せられ別階に移動します。
着いたところは、テレビで見るような沢山の手術室があるフロアーです。
ロッカーのカギを渡され手術着に着かえます。
えっ! これって手術なん?
手順が分からないまま待合室で体温を測られ、注射を打つ目の上に印を付けられます。
待合室の雰囲気は、緊張して下を向いたままの人が7割、不安のためか看護師さんに強く当たる人もいます。
一方、慣れっこの人は、もう100回以上注射をしたと誇っています。
そして私の順番がきました。名前を確認され手術室に通されます。
手術台に乗せられ天井には、いくつものライトがあり、それが顔の近くまで寄せられます。
目を開けたままサランラップのような薄いシートを注射する目の上に貼り付けます。
その隙間から消毒液か麻酔液のようなものを流し込みます。
目前には、ライトと人影がぼんやりと見えます。
どのタイミングで針が刺されるのか不安です。
2~3分くらい目に液体を流し込まれ、先生が動かないで下さいと告げられた瞬間、目の玉を指でゆっくりと押さえられた感覚があり、同時に目の前がまるで茶碗入れた水に墨汁を落として渦巻きが出来たように見えました。
はい、終わりましたと先生の声、その間、僅か10秒ほどです。
針を刺す痛みは、殆どありません。
目に注射を打つという恐怖と不安の方が大きく慣れてしまえばインフルエンザの予防接種の方が数倍の痛みを感じます。
直ぐにガーゼで目を押さえて下さいと言われ手術代から降ります。
ガーゼは薄く光が感じられますが目の中に黒いしずくのようなものが4~5粒動いています。
待合室に戻り約30分様子を見て翌日の術後検診の予約を入れて精算所に向かいます。
金額は、約五万円でした。 高っ! 精算機にクレジットカードを入れて支払います。
翌日の検診では目の感染症はなく、1か月後の注射予約を入れて会社に戻ります。
4カ月間で4回、その後は、2カ月に1回ペースで注射をしましたが、水が溜まったり引いたりの繰り返しが続きます。
自覚症状は、相変わらず左目で見ると暗いままで人の表情が分かりません。
その上、注射の副作用か飛蚊症のような蚊が2つと煙草の煙のような薄い雲が視界の3分の1ほど渦巻いています。
このうっとおしいさは、表現できません。主治医に相談したところそんな人もいますねと人ごとのような回答がされます。
この飛蚊症のようなものは、治るのですかと質問するも飛蚊症は治りません。とまたまた素っ気ない返事です。
そして
2016年3月に受診した際に主治医から転勤になるので次の先生に引き継いでおきますね。と告げられ、念のためもう片方の右目も精密な検査をしておきましょう。
その結果は引き継がれる先生から聞いて下さい。
まるで女医さんから失恋の言葉を聞かされたように落ち込みながら会社に戻りました。
もう片方、右目の精密検査結果は、新しい主治医に診察を受ける2週間後に告げられる予定です。
次の記事は、注射を重ねて視界がどのように変化したのか。日常で気を付けること、生活の不自由さ、自分の心の変化などを早急にまとめます。
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